「写ルンです」使い捨てカメラ人気再燃?

2016年7月に発売開始から30周年を迎える
使い捨てカメラ「写ルンです」。

デジタルカメラやカメラ付き携帯電話、スマートフォンなどの
台頭によって、大幅に生産量が減少したものの
現在でも3タイプのラインナップで生産が続いているそうです。

最近では、デジカメの手軽さや画像の鮮明さに
すっかり慣れてしまった私たちですが、一部の写真愛好者からは
レンズ付きフィルムが持つ独特の柔らかい写真の色合いや
現像までの不便さなどが郷愁を誘ってなのかわかりませんが
「写ルンです」の人気が再燃しているそうです。

高画素の写真に見慣れている私たちが、今インスタントカメラで
撮った写真を見ると、明らかに粗いぼやけた印象を受けますが
これが逆に感性に響くという人が珍しくないそうです。

ひと昔前までは写真撮影なんて旅行に出かけた時くらいしか
撮る機会がなく、今のように日常の何でもかんでもが
気軽に写真に収められてしまう時代と比べて、
写真のありがたみが全く違うものでした。

撮った写真もその場で確認できるわけではなく、
旅行から帰って来たら近所のカメラ屋さんに
フィルムを出しにいき
「明日の夜の仕上がりになります」なんて
言われて現像してもらうわけです。

本当に今の時代になってみると
考えられないくらいの面倒さがありましたが、
その不自由さも含めて懐かしさを感じる人が
今でも多くいるということでしょうか。

かと言ってデジカメやスマホに慣れすぎた
現代人が、本気でインスタントカメラを愛好するわけではないでしょう。

あくまでもデジカメやスマホは所有した上での
「写ルンです」への回顧ということです。

着信音を黒電話のベルの音にするのと
同じ発想で、デジタル化が成熟しきってしまっているから
アナログのテイストを持ち込むちょっとした遊びが
したいのだと思います。

デジタル化が進んだものがアナログに戻るようなことがあったら
不便になってしまうだけですから、誰も本気では望まないでしょう。

レコードも人気が再燃しましたが音楽ソースはダウンロードの
時代ですので、メディアの主役にはなりません。

カセットテープも年配の方を中心に根強く残っていますが
主流にはなりません。

しかしこれらのアナログ製品に共通して言えることは、
主役にはならないものの、完全に消えることもなさそう
ということです。

小規模の市場とは言え、固定のユーザーがいればビジネスは成立します。
ネットビジネスにも同様のことが言えます。

発想を転換して、小規模でもコアなユーザーがいる市場を
狙うというのも一つの視点ではあります。