異時点間の選択

人が経済的な意思決定をする時はほとんどの場合において
「異時点間の選択」をしています。

例えば何かの買い物をする際に
その商品の購入によってあなたが受ける利益と不利益が
発生するのは、購入時点から時間的な差が生じます。

以下の例をご覧ください。

異時点間の選択における時間的差異の長さ

<短いものの例:すぐに利益損益を受ける物>

  • 外食で物を食べる
  • スクラッチの宝くじ   など

<長いものの例:利益損益の発生がずっと先>

  • 若い時の年金の支払い
  • 有名校進学       など

<中間のものの例:利益損益を受ける期間が比較的継続するもの>

  • 家具の購入
  • パソコンの購入
  • ローンでの住宅購入   など

これらの例を見てお感じになった方も
いらっしゃるかもしれませんが、
利益や損益が発生するのがずっと先の物事に関しては
人間は判断基準が麻痺する傾向にあります。

年金制度についての是非はともかくとして、
将来の日本がどうなるかわからないから年金なんて
払うのは馬鹿馬鹿しい、と考えて支払いをしない人たちが
現在では珍しくありません。

個人差はあるとは思いますが、希望校への合格のために、
学生はどこまで必死に勉強に励むでしょうか?
そもそもどこまで真剣に未来を見据えて進学校を
選んでいるのでしょうか?

選挙の投票率が低いことも、この異時点間の選択と
無関係ではありません。
投票へ行かない人は決まって
「今の日本の政治に期待していないから」と
言い訳しますが、結局は今しなければならないことの
重要性への認識が欠けているということです。

極端な話で例えると
「××党は税収対策としてお酒とタバコだけは全商品一律2倍にします」
と公約する政党があったとしたら、お酒好きの方や喫煙者の方は
確実にその時に投票に行き、××党以外の政党の候補者に投票するでしょう。

経済活動に限らず、人は自分の行ないの反映される時期が
先なら先になるほど、その物事への判断が鈍るため
関心が低くなりますが、その逆も然りなわけです。

あなたの会社の同じ部所に
注意をしたらすぐに反省をして改めてくれる部下と
注意をしても同じミスを繰り返す部下がいたとします。

あなたは当然、すぐに反省する部下の方を
「しっかり育てよう」と好意的な目で見るようになると思います。

しかし、ミスが直らない部下の方には全く改善する可能性は
ないのでしょうか?
もしかしたら10回目の注意でようやく目覚め、
失敗を取り戻そうと本気になって業績アップに
貢献する可能性がないとは誰にも言い切れません。

しかし、一般的にはこのミスが多い部下に対しては
ほとんどの上司が愛想を尽かして終わりになります。

アフィリエイトにもこの異時点間の選択の心理学を応用するなら、
ずっと先にならないと利益が得られない特徴がある商品よりも
すぐに恩恵を受けられる商品の方が消費者のニーズに
近いということが予想できるかと思います。

例えばダイエット商品をアフィリエイトするなら
「6か月で10kg痩せられる」商品よりも
「3か月で10kg痩せられる」商品の方が関心が集まると思います。

「簡単なコピペ作業で初日から20000円の報酬発生!!」といった感じの
怪しいメルマガがなくならないのは、こうしたコピーに
今日もどこかで騙されてしまう人がいることの証しです。

今回の記事があなたのビジネスの何かの参考になれば嬉しいです。